アフォーダンス
アフォーダンス(affordance)とは、使用方法の説明をせずとも、その物の形状などからユーザーが実行できるアクションを無意識に予測できる現象のこと。
アフォーダンスを考慮すると、見るだけで何をすべきかがわかる使いやすく簡潔なデザインに設計できる。
アフォーダンスのはじまり
アメリカの心理学者ジェームズ・J・ギブソン(James Jerome Gibson)が1977年affordanceという言葉を提唱した。
その後1988年に、ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)の専門家であるドナルド・ノーマン(Don Norman)が、アフォーダンスを知覚可能なアクションとして定義し、物理世界のデザインから仮想世界のデザイン(アプリケーションのUIデザインなど)に落とし込んだ。
アフォーダンスの語源
アフォーダンス(affordance)は、「与える・提供する」という意味の「アフォード(afford)」から作られた造語である
現実世界のアフォーダンスの例
私たちの身の回りにもアフォーダンスが溢れている。
例えば下の画像のドアのハンドルにもアフォーダンスが存在する。:
仮想世界のアフォーダンスの例
ウェブサイトやアプリケーションの世界では、アフォーダンスによりユーザーと対話することが多い。
下記の例を見てもらうとわかりやすいだろう。
アフォーダンスがしっかりと設計されていると、不必要に説明の文言を追加する必要が無い。
アフォーダンスの移行期におけるスキューモーフィズム
スキューモーフィズムとは、Apple社iPhoneのiOS6のバージョンまで採用されていた、現実世界の物質に似せたデザインのことである。 アプリのデザインを既存のものに似せることで、予測しやすくし、まだ現代のUIデザインに馴染みの無いユーザーを仮想世界のアフォーダンスに慣れるよう助けた。
別名
アフォーダンス理論
読み方
アフォーダンス