Cookie
コンピュータの世界でのCookieとは、Webサイトのユーザー体験を向上させることを目的とし、一時的にWebブラウザに保管する、ユーザーに関連する情報を記載したテキストベースのファイルである。
Cookieの仕組み
Webサイトへの最初の訪問時にCookieファイルを作成し、ユーザー情報や行動履歴をテキストファイルに書き込み、Webブラウザに保存しておく。
二度目以降の訪問時にWebブラウザに保存されたCookieがWebサーバーに渡され、過去にアクセスした際の情報を読み取る。
Cookieが保存するデータ
- ID / パスワードなどのログイン情報
- ショッピングカート内のアイテム
- 訪問履歴・頻度
- ユーザー設定
- アクセス日時
Cookieの保存先
WebサーバーとWebブラウザの両方
Cookieの有効期限
作成者によって定義された特定の有効期限を過ぎると自動的に削除される。
ブラウザから手動で削除することも可能。
Cookieの種類
- 一時的なCookie(セッションクッキー)
- Webサイトの訪問中にのみ有効なCookie。訪問者がブラウザを閉じると、すぐに消去される。
- 永続的なCookie
- 有効期限が切れていない間は、訪問者のWebブラウザに保存され続ける。永続的なCookieにより、訪問者がサイトを再訪した場合でも、訪問者を特定できる。
Cookieとキャッシュの違い
Cookieとキャッシュは、どちらもユーザー体験の向上を目的とし、ユーザーのマシンにデータを保存する方法だが、このような違いがある。
キャッシュ
Cookie
取り扱う情報
ウェブサイトのファイル
ユーザーに関する情報や設定
保存期限
手動で削除するまで
作成者によって定義された期間/手動で削除することも可能
通信
サーバーからブラウザ一方向の通信
サーバーとブラウザ双方向の通信
読み方
クッキー